
ジュニアNISAは終了後どうなる? こどもNISAとの違い
最終更新日:2026年9月18日
「ジュニアNISAが終わったと聞いたけれど、子どもの口座に残っている投資信託はどうすればいいの?」と気になっている方へ。2023年末で終わったのは、新しい口座の開設と非課税での新規買付です。すでに保有している商品を、制度の終了だけを理由にすぐ売る必要はありません。
ジュニアNISAは、子ども名義の口座で購入した株式や投資信託などの利益を非課税にする、2016〜2023年の制度です。今ある資産には、購入した年や子どもの年齢に応じた非課税の扱いが残っています。
一方、2027年からのこどもNISAは、これからの積立を考えるための制度です。「ジュニアNISAで持っている資産」と「これから積み立てるお金」を、いったん分けて見てみましょう。名前が似ていても、保有商品がそのまま新制度へ移るわけではありません。
このページでは、残っている資産の保有・払い出し・移管の違いを整理します。こどもNISAの会社選びや申込みの詳しい手順は、既存の比較記事と各社の記事へご案内します。
ジュニアNISA終了後|先に知りたい4つのこと
新しく買い足すことはできない
ジュニアNISAでの非課税の新規買付は、2023年末で終了しました。売却して空いた分を使って、ジュニアNISAで買い直すこともできません。
今ある資産は、条件に応じて保有できる
買付年などから数える5年間の非課税期間があり、満了時の年齢によっては、その後も継続管理勘定で非課税の保有を続けられます。終了したからといって、一律に売却する仕組みではありません。
こどもNISAへ、そのまま移すことはできない
ジュニアNISAの保有商品を、こどもNISAへ直接移すロールオーバーはできません。今ある資産の管理と、新制度での買付は別々に考えるのが出発点です。
払い出す前に、口座閉鎖の条件を見る
払出制限が残る間でも、2024年以降は全額の払い出しと口座閉鎖を前提に、さかのぼって課税されずに手続きできます。必要な金額だけを引き出して残りをジュニアNISAで運用する扱いとは違います。
残っている資産はどうなる?非課税期間と年齢を分けて見よう
まずは、いつ購入した商品かを確認する
ジュニアNISAの当初の非課税期間は、買付年を含めて5年間です。旧制度の中でロールオーバーした商品は、その受入年も確認します。「口座を開いた年」だけでなく、保有商品ごとの年分を見ることが大切です。
| 買付年の例 | 当初の5年間が終わる時期 | そのあとに見ること |
|---|---|---|
| 2021年 | 2025年末 | すでに継続管理勘定へ移っているか、課税口座へ払い出されているか |
| 2022年 | 2026年末 | 満了年の翌年1月1日時点の年齢と、証券会社から届く案内 |
| 2023年 | 2027年末 | 5年間の残りの期間と、その後の保有先 |
表は、その年に新規買付した商品の年数を数えた例です。途中の売却や旧制度内のロールオーバー、すでに課税口座へ移した商品には、そのまま当てはめないでください。
5年の満了時に未成年なら、継続管理勘定へ
非課税期間が終わる年の翌年1月1日時点で18歳未満なら、保有商品は自動的に継続管理勘定へ移ります。これは、ジュニアNISAで購入した商品を、その後も非課税で持つための区分です。新しく投資するための枠ではありません。
継続管理勘定では、1月1日時点で18歳となる年の前年12月31日まで非課税で保有できます。年齢の判定があるので、「18歳の誕生日に必ず売る」と覚えなくても大丈夫です。
出典:金融庁「よくある質問・ジュニアNISAの2024年以降の扱い」、楽天証券「ジュニアNISAに残高があるお客様」
5年の途中で18歳になっても、すぐには終わらない
当初の5年間が終わる前に18歳を迎えた場合は、買付年または旧制度内でロールオーバーした年を含めた5年間、非課税のまま保有できます。継続管理勘定の期限とは、分けて見ておきましょう。
その非課税期間が満了すると、商品は特定口座や一般口座などの課税口座へ移ります。成人NISA口座が開設されることと、ジュニアNISAの商品が成人NISAへ移ることは、別の話です。
ジュニアNISAとこどもNISAは、何が違う?
こどもNISAは、0〜17歳の子どもがNISAのつみたて投資枠を利用できるようにする制度として、2027年1月からの開始が案内されています。ジュニアNISAの名称を変えて、同じ口座で再開するということではありません。
| 比較する点 | ジュニアNISA | こどもNISA |
|---|---|---|
| 新しい投資 | 非課税の新規買付は2023年末で終了 | 2027年1月からの制度として案内 |
| 対象年齢 | 2023年当時は0〜17歳 | 0〜17歳 |
| 年間の投資枠 | 80万円 | 60万円 |
| 投資対象 | 株式・投資信託など | つみたて投資枠の対象となる投資信託など |
| 非課税で保有できる期間 | 当初5年間。その後は年齢に応じて継続管理勘定 | 無期限と案内 |
| 子どもの間の払い出し | 払出制限が残る間の2024年以降の払い出しは、全額と口座閉鎖が前提 | 12歳以降、一定の要件のもとで可能と案内 |
ジュニアNISAの80万円は、今から使える枠ではありません。こどもNISAの非課税保有限度額は600万円と案内されていますが、上限まで積み立てる必要があるわけでもありません。
金融庁は、こどもNISAの払い出し要件として、子どものための使途であること、子どもの同意を示す書面、親権者等から金融機関への申出を説明しています。必要な時期に自由に取り出せる預金とは区別しておきたいところです。
出典:国税庁「NISA制度」、金融庁「アクセスFSA第270号・未成年者のつみたて投資枠」
この比較は2026年9月18日に確認した公式案内に基づきます。金融庁の上記記事は税制改正大綱の説明です。申込みや手続きの細則は、利用する証券会社の開始前の案内もあわせて見ておきましょう。
開始時期と各社の受付の違いは、こどもNISAはいつから?2027年開始と口座受付の予定でまとめています。
ジュニアNISAから、こどもNISAへ移管できる?
商品をそのまま移すロールオーバーはできない
ジュニアNISAの保有商品を、こどもNISAへ直接移すことはできません。GMOクリック証券の公式FAQでも、旧制度と新制度を別に管理するため、直接のロールオーバーはできないと案内されています。
ここでいう「移管できない」は、今ある商品を持ち続けられないという意味ではありません。ジュニアNISA側の非課税期間が残っていれば、その扱いを確認したうえで保有を続ける選択もあります。
出典:GMOクリック証券「ジュニアNISAの投信をこどもNISAにロールオーバーできるか」
継続管理勘定への移管とは、別の話
「継続管理勘定へは自動的に移る」という説明を読むと、こどもNISAにも自動的に引き継がれるように感じるかもしれません。継続管理勘定は、あくまでジュニアNISAで買った資産を管理する区分です。
旧制度の資産を保有すること、新制度の口座を申し込むこと、新制度で買い付けること。この3つを分けると、次に確認するものが見えてきます。
出典:金融庁「よくある質問」
買い直すなら、新しい投資として考える
同じ投資信託をこどもNISAで持ちたい場合も、保有商品を直接移すのではなく、新制度の対象商品かを確かめ、新たに買い付けることになります。その買付には、こどもNISAの年間投資枠が適用されます。
今あるジュニアNISAを売却・払い出しして、そのお金で買い直すかどうかは、残りの非課税期間や払出制限、使う予定、売買時の価格や費用も含めて考えることです。制度が変わるという理由だけで、売却を急がせるものではありません。
払い出したいときは、全額と口座閉鎖の条件を確認

「一部を売る」と「一部を引き出す」は違う
ジュニアNISA内の商品を一部売却することと、その売却代金を口座の外へ引き出すことは、同じではありません。払出制限が残る間に2024年以降の払い出しを行う場合は、商品や預り金の全額を払い出し、ジュニアNISA口座を閉鎖することが前提です。
「教育費として一部だけ使い、残りはジュニアNISAに置いておきたい」というときこそ、売却前に口座の扱いを見ておきましょう。18歳前後の払出制限の解除時期も、非課税期間の年齢判定とは別に、生年月日をもとに証券会社の案内で確認する必要があります。
先に、家族で使う時期をそろえておく
書類を取り寄せる前に、「いつ、何のために、いくら使う予定か」を整理しておくと、証券会社にも相談しやすくなります。非課税で持ち続けられることと、価格が下がらないことは違います。近いうちに必要なお金まで、運用を続けることを前提にしなくて大丈夫です。
- 今ある株式・投資信託・現金を、口座区分ごとに確認する。
- 使う予定と、非課税期間が終わる時期を並べてみる。
- 全額払い出しや課税口座への移管、必要な書類を、口座がある証券会社で確認する。
払出制限が残る間の払い出しについては、2024年以降、過去の利益や配当金にさかのぼって課税されない扱いが案内されています。ただし、払い出し後に課税口座で生じる利益まで非課税になるわけではありません。
これからの積立は、今あるジュニアNISAと分けて準備しよう

会社選びは、親子の使いやすさから
今あるジュニアNISAの管理をひとつ整理したら、これからの積立をどうするか、家族のペースで考えてみましょう。口座の手続き、書類のやり取り、親子の管理のしやすさなどを比べると、見たい会社が絞りやすくなります。
4社の選び方は、こどもNISAの証券会社4社を比較するページでまとめています。このページでは、ジュニアNISAの売却や、新しい口座の申込みを急がせる順位付けはしません。
気になる会社が決まったら、準備の記事へ
各社の詳しい手順は、次の記事でご案内しています。これから利用する口座の準備の読み先であり、今あるジュニアNISAを払い出す手続きの代わりではありません。既存資産の手続きは、現在の口座がある証券会社で確認しましょう。




ジュニアNISA終了後とこどもNISAでよくある質問
ジュニアNISAは、今から新しく申し込める?
いいえ。新しいジュニアNISA口座の開設と非課税の新規買付は、2023年末で終了しました。子どもの未成年口座を作ることと、ジュニアNISAを新しく始めることは別です。
終了したので、今ある商品は全部売る必要がある?
いいえ。制度の終了だけを理由に、すぐ売る必要はありません。まずは商品の年分と、現在の口座区分を見て、当初の5年間または継続管理勘定での非課税期間を確かめましょう。
こどもNISAが始まれば、自動的に資産が引き継がれる?
いいえ。ジュニアNISAからこどもNISAへの直接のロールオーバーはできません。継続管理勘定への自動移管とは別の話です。新制度で積み立てる商品や口座の準備は、今ある資産の管理と分けて進めます。
必要な金額だけ引き出して、残りを保有できる?
払出制限が残る間に2024年以降の払い出しをする場合は、一部だけではなく全額の払い出しと口座閉鎖が前提です。商品を一部売却することと、そのお金を口座外へ引き出すことを分けて確認しましょう。
18歳になったら、その日にすべて課税される?
いいえ。当初の5年間が残っている場合と、継続管理勘定で保有している場合では、期限の見方が異なります。誕生日だけで判断せず、商品の年分・1月1日時点の年齢・証券会社の満了案内を確認しましょう。課税口座へ移ったあとに生じる利益は、ジュニアNISAの非課税とは別の扱いです。
まとめ:今ある資産を確かめて、これからの準備へ
最初の一歩は、ジュニアNISAの保有商品一覧を見ることです。いつの年分の商品か、今はどの口座区分にあるか、使う予定はいつか。この3つが分かると、証券会社に確認したいことも整理できます。
ジュニアNISAの保有・売却・払い出しを、こどもNISAの口座申込みとひと続きの手続きとして考えなくても大丈夫です。今ある資産の扱いを確認したうえで、新しい積立の準備へ進めていきましょう。
これからの口座選びは、4社の違いと親子の始め方を比較するページへ。日程だけを先に知りたい方は、こどもNISAの開始時期と受付予定もあわせてご覧ください。
本記事は一般的な制度情報であり、個別の売却・買付や税務判断を勧めるものではありません。株式や投資信託には元本割れのリスクがあり、非課税でも利益は保証されません。具体的な口座手続きは証券会社へ、個別の税務判断は税務署や税理士などへご相談ください。
参考にした公式情報
以下の公式情報を2026年9月18日に確認しました。
- 金融庁:2023年までのNISA
- 金融庁:NISAのよくある質問
- 国税庁:NISA制度(2026年4月1日現在法令等)
- 楽天証券:ジュニアNISAに残高があるお客様
- SBI証券:ジュニアNISAの払い出し制限
- GMOクリック証券:ジュニアNISAの投信をこどもNISAへロールオーバーできるか
- 金融庁:アクセスFSA第270号・未成年者のつみたて投資枠
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